不動産業界で活躍したい法学部生が注目する宅建士とは? / 出題内容から勉強法まで

不動産の取引時には、必ず宅建士が関わっています。

不動産業界に就職したい!などと考えている方は、大学在学中に宅建士をとっておくと就職で有利に働くということもあるようです。

宅建士って実際どうすればなれるのか?という事についてご説明します。

1. 宅地建物取引士試験(宅建士)とは?

宅建士とは、土地や不動産の契約に関わる業務に携わるために必要な資格です。

一人暮らしをされたことがある方であれば、不動産屋さんに行って賃貸物件を契約する際、宅建士の資格証を持った店員さんと一緒に重要事項の読み合わせを行ったことがあるかもしれません。

宅建士は、不動産の取引を行う際、法律で義務付けられている重要事項説明書の説明、また、重要事項説明書へのサイン・捺印、契約書へのサイン・捺印を行うために必要な資格です。

宅建業(建物や土地の取引・販売)を営む会社の場合、事務所の社員の5人に1人は、宅建士の資格者を常駐させる必要があります。

また、宅建士は、宅建業者だけでなく、自社で建築した物件を販売する建築会社や、土地や建物を担保として扱うことが多い金融業の企業でも重宝される資格です。

2. 宅建士同試験の試験内容とは?

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宅建士の資格試験は、土地や建物に関わる法律全般の知識が幅広く要求されます。

試験は、マーク式で2時間で50問の問題が出題されます。

具体的な出題範囲は、以下の通りです。

・宅建業法土地・建物の契約に関わる法律

重要事項説明や契約書(業界用語では、この法律に則って37条書面と言います)に関わることが出題されます。

・民法など土地の売買に関わる法律

契約関係だけでなく、土地の売買に関わる民法などの幅広い法律も宅建士の試験の出題範囲となります。

例えば、民法では、意思表示・抵当権・相続など、借地借家法では、不動産を借り受ける人の保護について、不動産登記法では、そのまま登記に関る内容が出題されます。

・建物や土地に関する法律

上の制限売買に関わることだけでなく、建物や土地そのものに関わる法律についても宅建士の試験の中では問われてきます。

例えば、土地の合理的な利用について定めた国土利用計画法や、建物の基準について定めた建築基準法などが出題範囲となります。

・その他

その他、固定資産税など、建物や土地にまつわる税制度、不動産業界にまつわる統計についての問題が出題されます。

このように、宅建士の試験は土地・建物の売買と賃貸に関わる幅広い法律と知識が要求されます。
合格点は、毎年様々ですが、およそ50点中31点から36点の間に収まっています。合格率は、15〜17%程度です。

3. 宅建士試験に合格するために必要な勉強とは?

宅建士の試験は、出題範囲が幅広いため、特に法律的な知識について、「広く・浅く」インプットしていくことが重要です。

法律は、ひとつひとつの条項に関し、勉強し始めるときりがないくらいの知識量が要求されてしまうため、資格合格に必要な知識をきちんと取捨選択し、効率良く勉強を進めることが重要です。

具体的な勉強方法は、下記の3つが挙げられます。

・参考書宅建士の資格試験用の参考書は、非常に多く発売されています。

宅建士の資格試験用の参考書は、1冊あたりのページ数が多いため、書店などで内容を見比べて自分が勉強しやすそうな参考書を1冊選んで勉強しつくす、というやり方がおすすめです。

宅建士の参考書の中では、TAC出版の『みんなが欲しかった!宅建士の教科書』や、『わかって合格(うか)る宅建士基本テキスト』が比較的メジャーです。

・通信講座時間が取れず自力で参考書を進めるのが難しい方や、初心者で何から手を付けて良いかわからないという方には、宅建士合格を目指す通信講座を受講するのもおすすめです。

通信講座であれば、ある程度カリキュラムが組まれているので、だらだらせず、効率良く勉強を進めることができます。

・問題集また、最後の仕上げには、宅建士試験の問題集を利用します。

過去問を利用し、演習を繰り返すことで、本番の試験での試験のカンを養うことが可能です。

4. こんな人におすすめ

宅建士は、宅建業界での就職を考えている方にはもちろんのこと、幅広い業界で有用な資格のた

め、業種をまたいだ転職をお考えの方にも有用です。

宅建士は、不動産や土地の売買や賃貸の契約には必須の資格です。

契約業務と重要事項説明は必ず宅建士が行う必要があるため、宅建業界へ就職・転職する際は、就職活動で有利になる他、収入アップとキャリアアップにもつながります。

さらに、宅建業以外の建設業(建築業や不動産管理業など)でも、土地や不動産の取引が発生するため、宅建士の活躍する場面は多いです。

また、不動産と関わることの多い、金融業界でも宅建士の資格があれば、土地・不動産に関する知識が豊富であるとみなされ重宝がられます。

宅建士の資格を取得すれば、契約業務ばかりでなく、土地・不動産の知識を持ったスペシャリストとして活躍できる可能性があるのです。