法学部生に有利な司法書士試験とは? / 出題内容から勉強法まで

法学部生の中で、受験する人が多い資格として司法書士試験が挙げられます。

今回は、司法書士について解説していきます。

1. 司法書士とは?

街の法律家とも呼ばれる「司法書士」。

その業務と司法書士の仕事に就くにはどうしたら良いのでしょうか?

司法書士の業務とは主に登記業務です。他に裁判事務などがあります。

登記とはある物、あることの権利関係などを、社会に公示するための制度です。登記所(法務局)という役所が事務を取り扱っています。

そのある物、ある事とは土地などの不動産であったり、会社であったりします。

代表的な業務は以下の3つです。

1.不動産登記-不動産の売買や相続の際に土地や建物の所有権を明確化するために行います。

2.商業登記-会社を設立する際に必要な書類の作成や手続きを行います。

3.裁判事務-簡易裁判に限り、弁護士と同様に訴訟代理業務を行います。

他に債権譲渡登記/動産譲渡登記、成年後見業務、帰化申請などの業務があります。

以上のような書類を作成したり、登記所(法務局)で法律上の手続きを代行する仕事です。

こういった業務の依頼は個人や企業からとなります。

不動産登記や商業登記などはさまざまな利害が絡むため、資格が必要となります。

そこで、司法書士になるには司法書士法にもとずく国家資格が必要であり、国家試験に合格する必要があります。

2. 司法書士試験の試験内容とは?

そもそも試験の合否判定基準には絶対評価と相対評価があります。

絶対評価「満点の70%以上」というように絶対的な合格基準が設けられています。

問題を一定数正解すれば合格となります。資格試験などに多い合否基準です。

相対評価「全受験者の上位○%」が合格となります。

合格者の数が決められていて、その枠に入ることが合否基準となります。

他の受験者との競争となり、学校の入試などに多い合否基準です。

司法書士試験は絶対評価の試験なので他の受験者を意識する事なく一定の点数を取れば合格となります。

司法書士試験は大きく分けて筆記試験と口述試験の2回受ける必要があります。

まず、筆記試験は午前の部と午後の部が選択式で午後の部の一部が記述式です。

範囲は午前が憲法、民法、刑法、商法となり、午後の部の選択式では不動産登記や商業登記、民事訴訟法など業務に必要な登記などに関する問題が出題されます。

また、午後の部の記述式でも不動産登記や商業登記が出題されます。

司法書士試験の出題範囲で重要と思われるものは「主要4科目」と司法書士業界で言われています。

「民法・不動産登記法・会社法・商業登記法」がそれで択一式の全出題数の75%以上を占めます。
合格するには80%以上の正答率が必要なのでこれは外せません。

他、「主要4科目」以外に民事訴訟法」、「民事執行法」などのマイナー科目があります。

民法、刑法など非常に範囲の広い分野から出題されるのでポイントとしては過去問を中心に地道に勉強していくのがベストと言えます。

3. 司法書士試験に合格するために必要な勉強とは?

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資格試験に合格するには独学と予備校、塾などがあります。

司法書士試験に独学で合格された方は多く存在します。

独学で合格するのは不可能ではないですが、難しいです。

まず、勉強のペースが保てない、怠けやすいといのがあります他に効率的な勉強法をつかむまでに時間がかかる。

基本は過去問を中心に勉強すれば良いのですが、これに限らず方針が二転三転しやすく方向性が定まらないので、成果が出にくいことがあります。

予備校に通うには学費が必要ですが、払ったぶんは活用することもできるので予備校には通ったほうが良いでしょう。

予備校ごとに特色が違うので事前に調べて自分にあった予備校を選択しましょう。

ただ、どうしても学費が捻出できない場合は独学を選択する事になります。

効率的な独学の方法についても記載しましょう。

独学の良い点は自分のペースで勉強できることです。

ただ、これだとだれてしまったり必要な科目が終わらないことも多いです。

1日にこれだけはやるということを制限した「チェックリスト」「クローズドリスト」を作成し、一番重要と思われる項目を1日の最初に行うと重要な分野をまず終了させることができるので、気が進まなくても必要な勉強をすることはできます。

時間割をきめるのではなく限定された項目、範囲中心に問題を解いていくという方法です。

これにより、自由に時間を使えるという利点を活用しながら、ダレることなく勉強を進めていけます。

また、参考書によって得意な分野などがあるので、事前にしらべながら必要な参考書を用意しましょう。

勉強法自体も複数書籍化されているようなので自分にあった勉強法をさがしてみましょう。

4. こんな人におすすめ!

主な業務で説明した通り書類仕事が多いので正確性が必要です。

また、様々な利害の調整を法律を使って調整するので労力がかかります。

そのため責任感を持って最後までやり抜く力が必要です。

また、不動産や会社の登記を行うため長く顧客とおつきあいしていくことが多く信頼関係を築いていけることも重要な資質です。

会社など法人もありますが一般の顧客ともおつきあいする必要があるのでサービス業という一面もあります。

最近では司法書士間の競争もおきているので、接客業で必要な「おもてなし」も必要かもしれません。

また、サービス業ということから顧客に対して新しいサービスの提供を強く意識していく必要もあります。

資格起業家という新しい表現もでてきました。

人工知能などを応用した法律専門のチャットサービスや補助サービスなども考えられるでしょう。

法律を活用して社会に必要なサービスを提供したいという人にオススメです。