奨学金って誰の借金なの?借りる時、返す時に知っておきたいこと

近年では、奨学金を借りて大学や専門学校に進学する学生が増加傾向にありますが、返済において奨学金難民や自己破産する人が増えているという驚くべき現象が起っています。

奨学金の返済のことに関して詳しい情報がよくわかっていないというというのも原因の一つなのかもしれません。

そこで、この記事では奨学金の返済について、詳しく解説します。

1、奨学金とは?

奨学金とは、学習する意欲のある学生が、経済的な理由のために進学を断念することのないよう、進学を後押しする支援金です。

この奨学金制度には、給付型・貸与型・一時金・報酬型とさまざまなタイプの制度があります。

運営団体もさまざまです。

そこで、代表的なものを順次紹介していきます。

(1)JASSO(日本学生支援機構)の奨学金

JASSOは、国および関係機関と連携した奨学金です。

独立行政法人(国が民営化した法人)の奨学金です。

学生の2.7人に1人の割合で多くの人が利用している、最も一般的な奨学金です。

一般的な経済状態の家庭の利用者も多く、そのほとんどが主に貸与型(借金型)です。

貸与型には、無利子の第一種奨学金と利子付の第二種奨学金があります。

どちらも在学中は返済猶予期間となっていて、第二種奨学金の利子も在学中は利子が付かない猶予期間となっています。

この奨学金は、先輩から後輩へのリレー方式の奨学金なので、返還に関してのルールは細かく規定されています。

別途、高校への進学で、経済的事情(非課税世帯、生活保護世帯、児童福祉法等の施設入居者)で進学できない若者の後押し型の給付型もあります。

最も広く活用されている奨学金制度ですから、JASSOの奨学金についてもう少し詳しく解説します。

【参考】

平成31年度に大学・短期大学・専修学校(専門課程)に進学予定の 奨学金を希望する皆さんへ 貸与奨学金案内(PDF)

平成31年度に大学・短期大学・専修学校(専門課程)に進学予定の 奨学金を希望する皆さんへ  給付奨学金案内

①第一種(無利息)・第二種奨学金と入学時の一時金的奨学金

(Ⅰ)第一種(無利息)奨学金
国内の大学院・大学、短期大学、高等専門学校・専修学校(専門課程)に在学する学生・生徒を対象として、無利息で貸与します。

いわば返済猶予付無利息借金です。

給付型のように厳しい保護者(主に両親)の世帯年収の条件も緩和されます。

借りられる額は、学校の種別によって、入学金や授業料、修学年数が異なるので、学校の種別に見合った額が決められています。

また、入学年度、自宅から通学するのか、自宅から通学できないために住居を借りて通学するのかによっても異なります。

各々の場合の貸与月額は、機構の定めによって定められています。

平成30年以降の第一種奨学金の一覧表(PDF)によると、大学の場合は、国立は20,000円から45,000円(住居を借りた場合は最高51,000円)、私立の場合は20,000円~54,000円(住居を借りた場合は最高64,000円)となっています。

平成29年以前の入学者の貸与月額は多少異なる部分があります。

返還については、無利息ですから、借りた額だけの金額を、定額式、あるいは所得連動変換方式を選択できます。

定額式は、毎月決まった額を返済していく方法です。

所得連動式とは、大学院を除き、前年度の所得から、毎月返済する額が変動する返済方法です。

就職した初年度は、定額返済方式の半額とされていますが、それでも返済困難な場合は月額2,000円まで減額することも可能です。

所得連動方式の返済方法を洗濯した人は、マイナンバーの提出が必須となります。

(Ⅱ)第二種(利息が付く)奨学金

利息のつく貸与式奨学金です。

いわゆる年利3%を上限とする低利息(現在0.01~0.53%程度)のつく借金です。

利息が付く分、無利息の第一種奨学金よりも審査は緩やかになります。

貸与額、いわゆる借金額は、大学院は5種類の貸与月額から選択、その他においては、11種類の貸与額から、自由に選択できます。

大学の場合は、2万~12万円の1万円刻みの11種類です。

私大の医・歯学部の場合は、最高額の12万円に4万増額が、私学の薬・獣医学部の場合は12万円に2万円の増額も可能です。

他の学校の場合は、「第二種奨学金|日本学生機構」をご参照下さい。

返還方方は、貸与が修了した月から7ヶ月後のから毎月の月賦方式と、年2回(1月と7月)の半年月賦と月賦の併用があります。

後者は、ボーナス払いが半年分加算される感じです。

例えば、3月に卒業した場合、貸与は3月までです。

月賦返済を選択した場合は、7ヶ月後の10月27日を初回として、毎月27日に返済が続きます。

年2回の半年月賦と月賦の併用(ボーバス払い上乗せタイプ)を選択した場合は、初回は7ヶ月後の10月27日から月賦が始まり、翌年からは1月・7月に半年月賦(ボーナス払い)の6ヶ月分の金額が毎月の月賦金額に加算されます。

(Ⅲ)入学時特別増額奨学金
第一種奨学金や第二種奨学金の他に入学時に加算されて貸与される一時金のような奨学金です。

入学時には、入学金もあれば、その他さまざまな大学入学準備のためのお金がかかります。

そのための一時金と考えて下さい。

規定の5種類の金額(10万・20万・30万・40万・50万)から自由に選択できますが、誰でも申し込めるわけではありません。

日本政策金融公庫の国の教育ローンの審査に落ちた世帯に限ります。

(2)大学独自の奨学金

大学独自の奨学金制度があります。

大学によってさまざまです。

特待生のような給付型や、あるいは成績等のさまざまな基準の貸与型もあります。

奨学金がある大学は国公立だけでも全国に17校もあります。

私立大学は354校もありました。

詳しくは、下記のサイトをご参照下さい。

独自の奨学制度がある大学の一覧|奨学金net

(3)地方自治体の奨学金

各都道府県や地方自治体の奨学金制度です。

地方自治体によって金額は異なりますが、だいたい月額1万円から5万円程度です。

給付型と貸与型があります。

全ての自治体で奨学金制度があるわけではありませんが、奨学金制度がある地方自治体は、市区町村の窓口で受け付けています。

学力というよりは、家庭の事情で進学できない世帯の救済制度のような奨学金が多いのが特徴です。

(4)民間団体の奨学金

給付型の返さなくていい初学金を支給してくれる団体は、けっこうたくさんあります。

複数の団体から支給されれば、学校の入学金や授業料だけでなく、生活費まで賄える場合もあります。

一方、他奨学金とは併用不可の奨学金もあります。

これらの奨学金は、団体の基準による審査があります。

学業成績・経済状況やその他小論文等、給付だけに、優秀な学生を支援するものとなっています。

団体については、下記サイトをご参照下さい。

返さなくていい給付型奨学金をくれる団体|奨学金.net

(5)稼ぐタイプ

新聞奨学会の奨学金制度は、新聞配達をすることで、給料をもらいつつも、授業料・住居や食事の支給もあるケースがあります。

新聞奨学会は、朝日新聞・毎日新聞・読売新聞・日経新聞・産経新聞・朝日大阪新聞・産経大阪新聞です。

給与は新聞配達の賃金ですから返済の必要はありませんが、授業料や入学金等は実費支給ですが、中には、支給時期以外に必要とあれば、無利子の前借り形式の貸与もあります。

貸与の場合は、返還が必要です。

もしも、奨学会を途中退会する場合は、給付されていた授業料等の一括返金が求められる場合もあります。

一旦支給されれば、規約通りに卒業まで働けば返済不要ですが、卒業前に働けなくなった場合には一括変換のリスクもある事を覚悟する必要があります。

また、防衛大学のように、給与を得ながら勉学に励むことのできる大学もあります。

2、奨学金は誰の借金なのか?

奨学金とは、給付・貸与した「学生の進学を支援」するためのものなのです。

学生本人の学業を全うするために投資してもらっているのですから、奨学金を貸与された学生本人が、感謝の気持ちを込めて返済し、その辺細菌を持って、後輩学生がまた奨学金を貸与されていく、というリレー方式のような仕組みです。

しかし、いくら国や地方自治体、非営利団体の「学生の進学を支援」するため奨学金とはいえ、貸与型の場合は、返済が必要です。

返済が必要だということは、借金なのです。

そして、「借金なら、その債務者は誰か?」というと、先輩の奨学金返済が後輩の奨学金貸与の資金となるリレー方式の法学金ですから、返済するのは、奨学金の恩恵を受けた学生本人ということになります。

つまり、貸与型奨学金の債務を負うのは、貸与型奨学金を受けた本人となるのです。

しかし、貸与型の奨学金の場合、学業を行う学生本人に貸し出される借金ですが、一般的な金融機関が行うローンや融資とは違って、学業を全うするために、卒業するまで返済は猶予されています。

つまり、猶予条項付きの借金というわけです。

しかも、在学中の猶予期間には利子は付きません。

しかし、目的が「学生の進学を支援」という慈善事業的な目的で行われているので、その利子は非常に低く、返済できない場合の救済処置も充実している、非常に優しい借金でもあります。

3、上手に奨学金を手に入れるためには?

奨学金を得るなら、できるだけたくさん得たいと思うでしょう。

給付型なら、多ければ多い方がありがたいです。

国や地方自治体の場合は、保護者の経済状態の審査もありますので、裕福な家庭の場合は難しいでしょう。

しかし、保護者の経済状況が給付型の枠内に入る場合は、真面目に高校生活を送って、その学校で成績優秀であれば、給付型を獲得できます。

現役大学生なら、高校生の2年生までの成績で、浪人生や社会人受験で入学した人の場合は、高校3年間の成績で審査されます。

学力・知識・人物像が審査対象です。

高校の内申点や、小論文で人物像は審査されます。

行政が行う給付型の奨学金の場合は、高校の推薦が必要なケースがほとんどです。

保護者の経済状況が進学に困難な学生の場合は、奨学金を手にしたい人は、高校生の時から給付型の奨学金の審査基準を高校の先生に相談して、その審査基準を満たすべく、高校生活を送る必要があります。

しかし、給付型の獲得は、優秀な成績や保護者の世帯収入の上限額に、厳しい規定がありますので、その獲得は容易ではありません。

奨学金は、給付型だけでなく、貸与型があり、貸与型には無利子と利子付があります。

ことらは一般サラリーマン家庭でも保護者の経済状況の基準を満たすことができます。

とくに保護者の経済状況については、どうすることもできない基準です。

だから、奨学金の恩恵を受けている人のほとんどが、貸与型奨学金なのです。

無利子型と利子型では、保護者の世帯収入の上限額に差があり、無利子型の方が低い状況にあります。

また、大学独自に行っている奨学金の特待生や成績優秀者は、入学金免除や授業料免除・減額制度、毎月支給型もありますが、主に返済不要の給付型奨学金が多いのが特徴です。

大学奨学金の場合は、入試の時点からかなり優秀な成績での合格が必要です。

あるいは、スポーツ推薦等、ずば抜けた特技が必要だったりします。

この奨学金獲得も、中・高生からの努力が必要となります。

奨学金を上手に手にするには、給付型の奨学金の情報を集めて、その選抜基準に到達できるよう準備が必要といえます。

4、奨学金を借りる前に考えておくべきこととは?

(1)成績

高校の成績や家計の収入にさまざまな基準があります。

例えばJASSO(日本学生支援機構)の場合、第一種(元本のみ貸与)は高校3年間(現役の場合2年生まで)の平均成績が3.5以上、第二種(利子付貸与)は水準以上、給付型は成績優秀者であり、且テストの点数だけでなく、レポートや作文を書かせたりして、思考や人物像等総合的に判断して総合的に判断するものとされています。

一般的に高校の推薦が大きな審査基準となります。

JASSO(日本学生支援機構)のような国の機関の場合は、給付型は経済基準が非課税世帯等厳しい基準となっていますが、貸与型の第一種は世帯収入上限が4人家族の場合は747万円、第二種は4人家族1,100万円と基準が緩くなっていきます。

また、大学別の奨学金は、大学によって基準はさまざまですが、非常に優秀な成績を収めている学生に対し、給付型が多いのが一般的です。

貸与型もありますが、給付型よりも成績の基準が緩くなります。しかし、保護者の世帯収入があまり考慮されない大学が多いようです。

(2)返済額・期間

貸与されたものは、利子があろうとなかろうと、それは支給された時点で、在学中の返済猶予付きの債務を背負ったことになります。

それが、元本のみの無利子型か、元本に利子が付いたものか、という違いです。

返済することを考えると、大学4年間なら、合計48回の支給があります。

2万でも96万円。ほぼお100万円の支給です。

入学金を借りたら、100万円を優に超えます。

月4万円でも、200万円を超えることになります。

けっこう大きな借金となります。

しかし、奨学金の目的は学生の支援という非営利目的であるため、返済期間が長く返済しやすい規定となっています。

例えば、JASSO(日本学生支援機構)の場合、選択金額によって異なりますが、13年から20年もの長期の返済計画で毎月決まった額を返済していきます。

利子付の場合は住宅ローンの利率と同じように、固定利率型と利率変動型があります。

固定利率は、貸与終了月の利率が返済終了まで続きます。

変動利率は、5年ごとに見直され、今の市場の場合、変動費率の方が固定比率よりもずっと低い比率となっています。

しかし、変動の場合、最長20年もの長期の返済なので、その間に市場がどう動くか保証できないので、0.1%以上で上限利率を3%として5年ごとに見直される事になっています。

詳しくは、下記サイトをご参照下さい。

参考:平成19年4月以降に奨学生に採用された方の利率|日本学生支援機構

返済金額は、第一種は貸与額によって異なりますが、毎月12,000円から15,000円です。

第二種は、約11,000円から32,000円です。

詳細は下記URLをご参照下さい。

※参照「大学と学生第550号日本学生支援機構の奨学金【基礎知識】|日本学生支援機構-JASSO」(PDF)

(3)返済が難しい場合はどうなる?

学生を支援する奨学金ですから、返済計画も、高額借り入れ以外は1万円前後から2万円弱が多く、真面目に働いていれば、返済は簡単なはずでした。

それに、病気や失業で返済が困難になったときは、減額・無利子の猶予期間等、さまざまな救済処置があります。

一例として、最も多く申請されている奨学金であるJASSOの救済処置を紹介します。

①   JASSOの救済処置とは?

そのため、返済が困難になったときは、救済処置もあります。

もしも返済に困ったときでも正直にJASSOに相談すれば救いの手をさしのべて貰えます。

返済猶予期間は、1回の手続きで最高12ヶ月ですが、失業や病気で働けないような返済困難な状況に長期間さらされた場合、返済困難な状況が深刻な場合は、状況に応じて最長(通算)120ヶ月の返済猶予処置もあります。

この猶予期間に利子がつかず、返済期間が後倒しになるだけという、返済者に協力的な優しい対応です。

また、少しでも返済を早く終えるために、完全猶予ではなく、返済額の減額処置もあります。

ただし、減額の場合は、第二種(利子つき)の場合、減額で返済期間が延長した分、利子が加算されます。

このようなさまざまな救済処置があるので、返済に困ったときにJASSOに相談すれば、昨今増えている奨学金難民や奨学金による自己破産にはならないのです。

②   遅延が多い場合はどうなるのか?

しかし、いくら優しい救済処置があったとしても、それは真面目に返済しようとしている人に対してだけです。

返済は委託業者が行うこととなっていますので、何の相談もなく返済のない月が続くと、借金と同様に債権不能回収処置がとられる場合があります。

③   債権回収処置とは?

何の相談もなく返済をせず、再三の督促を無視した場合は、通常の借金のように、差し押さえや一括返済を求められることもあり、連帯保証人にも迷惑がかかることになります。

このような悪質な場合は、金融機関の信用情報のブラックリストに載ることとなり、クレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることができなくなる事もあります。

ちなみに、貸与型の奨学金を受ける場合は、申込時に「確認書兼個人信用情報の取扱いに関する同意書」の提出が義務づけられています。

そして、返還開始から6か月経過後、延滞3か月以上の場合に金融機関の個人情報に登録されます。

この、金融機関の個人情報とは、いわゆる金融機関の「ブラックリスト」と呼ばれるものです。

遅延が解消した後も、奨学金の返済状況が全て登録されてしまいます。

また、債権は、委託会社が取り立てることとなり、悪質な奨学金貸与者は、普通の借金の取り立てに合うこととなります。

最悪の場合は、裁判所の差し押さえ等の強制執行命令が出ることもあります。

5、奨学金の返済前に考えておくべきこととは?

(1)奨学金が借金地獄を招いた事例があることを知ろう

このように、学生が社会人になって返済し安い仕組みを考えられた奨学金ですが、世の中が不景気になるにつれて、2万円弱の返済も困難になる人が増え始めました。

新卒者が毎年昇級していく終身雇用の安定時代ではなくなったのです。

もはや卒業後7ヶ月の返済猶予も、新卒の1ヶ月分の夏の賞与も保証されない時代ですから、10月からの返済も厳しくなりました。

2,013年11月の産経新聞の報道によると、奨学金の返還訴訟で2,004年に58件だったのが2,012年には6,913件と100倍以上になったと報道されました。

親からの援助もない新卒者にとって、2万円弱の返済も厳しいという、奨学金難民が増えているといいます。

就職できない人も多い世の中で、奨学金で自己破産する人も少なくないのです。

彼らの多くは、奨学金が借金であるという自覚がなく、大学時代に返済のことを一切考えずに貯金をせず、遊んでいた大学生が、大学を卒業して初めて奨学金の返済義務の大きさに気付くのです。

(2)奨学金は借金であることを忘れないで返済計画を考えながら利用しよう

奨学金は、繰り上げ返済や一括返済が可能です。

そして、繰り上げ返済には利子が付きません。繰り上げ返済した額分の元本部分の返済月が減少します。(変動利率の場合は、繰り上げ返済する時期を検討した方が有利な場合もあります。)

しかし、結婚や出産、引っ越し等々、奨学金の返済が終わる13年~20年の間に、大きな出費が必要になったときに、繰り上げ返済や一括返済で貯金がなくなって、大きな出費が合った場合に返済できなくなる事もあるのです。

いきなり失業して、奨学金が支払える状態でなくなるかもしれません。

いくら救済処置があったとしても永遠ではないのです。

繰り上げ返済で真面目に返済してきたのに、計画が狂って奨学金破産の悲劇を迎えないとも限らないのです。

でも、そんな不運な状況には陥らずに順調に返済を終えることができるかもしれません。

利子がつく場合は、早く返済した方が良いに越したことがないのです。

借金は無い方が精神的にも楽になります。

数百万円の借金から早く開放されるか、一括返済できるまで貯金が貯まるまで地道に順調に返済していくか、あるは、13~20年間計画通りに返済するかは、あなたの心次第です。

しかし、奨学金だけで、授業料や生活費まで補えるものではありません。

どんなに節約をしても、奨学金を使わずに生活することは難しいでしょう。

ですが、「貸与型奨学金は借金である」ことを自覚し、学生時代から無駄遣いをせずに、少しでも貯蓄をするように真面目な生活を行いましょう。

JASSOの場合は、貸与型の第一種奨学金の場合、大学院において非常に優秀な成績をおさめた者は、「奨学金の返済の全額あるいは一部免除」という特例もあるそうです。

大学院の申請において、JASSOが審査するそうです。

かなり優秀でないといけないとは思いますが、チャレンジしてみると、その成果はきっと有利な就職にも繋がることでしょう。

6、小括

いかがだったでしょうか?

国の奨学金の場合、給付型の奨学金は、世帯収入等の保護者の経済状況が左右することが多く、貸与型が一般的です。

一般サラリーマンの保護者の年収では、無利子の貸与型の奨学金を借りることができます。

大学の給付型の奨学金を得ようとするのは、大学生活4~6年間もの長い間、好成績を維持する必要があります。

少しでも偏差値の高い大学を目指す受験生が多い現代、第一志望の大学で好成績をとり続けるのは難しいでしょう。

二次募集の滑り止めの大学なら、可能かもしれません。

でも、滑り止めの二次募集の大学で、特待生でいられるくらい優秀な学生は、受験し直す可能性も高いでしょう。

スポーツ推薦や他の分野で活躍する学生の方が大学奨学金を獲得しやすいかもしれません。

大学奨学金の場合は、保護者の経済事情はあまり関係なく、本人の実力次第のケースが多いでしょう。

さて、奨学金の支給期間を終えて、返済が始まります。

大手企業に就職して、右肩上がりの給料、終身雇用が当たり前の時代は、返済は容易だったかもしれません。

しかし、現在の平均年収は450万円です。これは定年退職者までの全年齢層の平均です。

年収200万円の新卒社会人や年収100万円未満のフリーターも多いのです。

そんな大卒者は、どうしたら良いのでしょう。

救済処置はありますが、永遠ではありませんので、そんな時のために学生時代からの貯金をお勧めします。

とにかく、貸与型奨学金は借金である事を自覚し、計画的に使用し、計画的に返済する努力を学生時代から始める必要があります。

まとめ

高校生の時から計画的に給付型の奨学金を調べて、地方自治体や大学の給付型奨学金の枠を獲得すべく努力する方法もあるが、並大抵のことではない。

給付型以外の貸与型の奨学金は、低利率の明確な借金である。

そして、誰の借金かというと、貸与型の奨学金の恩恵を受けた学生本人の借金となる。

超停利率の借金ではあるが、借金には変わりないので、返済を怠れば、奨学金破産という借金地獄の悲劇を招く可能性は否定できない。

就職氷河期である昨今、就職に就けない若者やフリーターの若者も増え、月額2万円弱の返済も難しい若者が増えつつある。

そのような悲劇に遭遇しないためにも、借金である事を自覚して、学生時代から返済計画を立て、真面目な学生生活を送り、卒業後すぐに収入を得ることを目標に、就職をしなければならない。