新聞社に就職するには法学部は有利?

印刷されたメディアが主の新聞業界も、ネット時代に入り衰退が叫ばれています。しかし、活字のメディアそのものがなくなることは絶対にないでしょう。

どんな媒体を用いてのことであれ、ニュース記事を公表するメディア自体がなくなることはありませんし、記事を書く人間の需要もあります。

就職先として、新聞業界に強い興味を持つ大学生の皆さんもいることでしょう。

新聞業界に就職するにあたって、法学部を出ていることは有利に働くでしょうか?

新聞社就職志望の学生が、法学部で勉強したことはなに?

法学部で学ぶ法律は、無味乾燥な条文の羅列ではありません。民事刑事、行政のあらゆる部門に渡り、人の活動の調整に働くものです。

法律上分を現実社会に適応するためには、それを読みこなし、当てはめる訓練が必要です。法学部の学生は、このような訓練を絶えず続けているわけです。

さらに、もっと汎用的なスキルも身に付きます。それが、文章構成能力です。

文系の学生にとって、文章を執筆するのは非常に大事なことですが、どんな文章を書いてもいいわけではありません。

きちんと起承転結を作り、法律見解をベースにして説得力のある論理的な文章を作らないと単位はもらえません。

法律を学ぶということは、大学にいる間この論理力を、繰り返し徹底して鍛えているということなのです。

もちろん、学ぶ中身である知識も役に立ちます。

法律を学ぶにあたっては、法律に基づいて成り立っている立法・行政・司法の組織や政治についても学ぶ必要があります。

これがわからないと、法律以前の問題です。

新聞業界に就職するとどんな仕事がある?

新聞業界の大きな特徴は、記者の数が多いことです。

新聞は多種多様なニュースを報道し、文化についても発信していますが、それらの記事はすべて記者が執筆しています。

新聞記者は、文章を執筆するプロなのです。他のメディアにも記者はいますが、新聞業界は記者の割合が高いです。

現実に発生した事象について関係者から取材をし、5W1Hを漏らさず、必要があれば独自の観点も加え、読者が興味を引く文章を迅速に作成しなければなりません。

このような能力は、なかなか一朝一夕に身につくものではないのです。

どの分野の記事を書く際にも、この能力はものをいいます。

スポーツを担当する運動部や、芸術・文芸を担当する文化部であっても基本的な仕組みは一緒です。

こちらの分野は、法学部出身者には無関係と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

法学部の勉強は、新聞社のどんな仕事に役立つのか

世の人々は、法律というのは日常生活に無関係と思っていることもあります。

立法・行政・司法の各組織、そして地方自治体の組織においても、すべては法律・条例によって成り立っています。自衛隊も自衛隊法に基づき設立されています。

政治学を学んでいない、政治力学や政党のバランスのことまでは深くは研究していないかも知れません。

ですが、こうした政治の知識も、きちんと法律を知ったうえで理解しなければ、非常に薄いものになってしまいます。

世の仕組みについての基礎知識を持っていますと、世の中の見え方は変わってきます。

世の仕組みを、新聞を読む一般読者にきちんと伝えるという視点が生まれてくるのです。

もちろん、知っていることを前提にした人に伝えるだけでなく、知識を前提として持っていない人に対しても伝える意欲が必要です。

政治部や社会部に配属されたら?

法学部を出たのなら、その知識を活かした仕事をしたいと思うかもしれません。

この点、ニュースの現場を追いかける政治部・社会部はぴったりでしょう。

社会の基本がわかっているからこそ、さらにその裏側に対しても興味を持って取材できるというものです。

運動部や文化部に配属されたら?

では、運動部や文化部に配属されるとしたら、法学部出身者にはまったく畑違いの仕事で、つまらないのでしょうか。

ですが法学部の学生は、「ものの学び方」をマスターしているはずですから、どんな仕事でも対応できるはずですし、興味を持って取り組めるはずなのです。

たとえば運動部に配属され、大学の部活でも経験しておらず、興味も持っていなかったアメリカンフットボールの取材をするとします。

まず、アメフトのルールと戦略、現在強いチームがどこで、どんな監督・コーチがいるのかまで把握しなければなりません。

そして、勉強した知識に基づき、取材の結果を当てはめて、実際の試合をわかりやすく読者に伝えなければなりません。

この一連の流れは、法律を頭に叩き込んだうえで、それに基づく論理的な文章を執筆するのとなんら変わらないことになります。

まとめ

・法学部で得られるスキルは、文章を書くにあたってストレートに役立つ

・論理的な文章が書ければ、新聞社の仕事はしやすい

・法律知識は役に立つが、それだけではない。勉強の仕方自体も役に立つ

・新聞社のあらゆる仕事に法学部のスキルは役立つ