パパ活は違法?合法?相次ぐ被害と3つの逮捕事例から読み解くリスク

最近、女子大学生や若手OLの間で密かに広まりつつある「パパ活」。

渋谷など若者が多い街では、パパ活アプリの広告をつけたトラックを目にしたこともあるのではないでしょうか?

今回は、法律的な観点を踏まえながら、そんなパパ活って本当に大丈夫なのか?ということについてご紹介したいと思います。

1,パパ活とは?

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そもそもパパ活とは一体なんなのでしょうか。

実際に血縁関係のある父(パパ)と何か一緒に活動するものではありません。

パパ活とは、「女性が金銭的に余裕のある男性(通称:パパ)とデートなどをおこない、その見返りに金銭を受けとる」ことです。

パパ活では基本的に肉体関係を持つことはなく、「手軽に稼げる」「肉体関係を持たないから安心」といった理由で近年注目を浴びています。

パパ活の定義自体も非常に曖昧であり、パパ活をおこなっている人によってまちまちのようですが、基本的には上記のようなものと認識して頂いてよいでしょう。

経済的には豊かなものの、仕事などで日々忙しく精神的に疲弊している男性は癒しを求めるものです。

もともとキャバクラやガールズバーなどもそういった男性が息抜きに遊びに行くことは日本では広く認知されていますよね。

キャバクラやガールズバーなどよりも距離が近く、売上げ抜きの込み入ったお話もできるという側面から男性側からもニーズがあるわけです。

 

他方で、女性側は金銭的なメリットはあるものの一定の抵抗は生じるものだと考えられますが、なぜここまで「パパ活」をする女性が増加したのでしょうか。

 

2、パパ活をする女性増加の背景

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パパ活をする女性が増えている背景としては以下のような理由が挙げられます。

  • 女性側の給料が少なく、もう一段上のステージの生活を送りたいというニーズ
  • Instagramの流行によって他人より充実した生活を送っていることをアピールする「インスタマウンティング」の横行
  • 行けば「パパ」に出会える飲食店、斡旋業者の登場により「パパ活」がより身近に行われる環境へと変化
  • 「パパ活」をテーマにしたドラマの放映
  • パパ活に特化したマッチングアプリなども生まれるなど、ネット上の出会いに抵抗がなくなった

最近「パパ活」を始める女性の多くは「憧れ」が強い動機となっているといっても過言ではありません。

友人や知り合いのSNSの投稿を閲覧したとき、生活水準が明らかに自身より上だと「なんで?」と思うことは自然なことですよね。

「いや、パパ活しているからだよ」なんて言葉を聞いたら、「自分もやってみようかな・・・」と思い始めることでしょう。

また、近年、多くの人間がネット上での出会いに壁を感じなくなってきたと思いませんか。

実際には約半分の人が「ネットでの出会い(恋人を作る)」のは「アリ」だと考えているというデータも出ています。

参照:フレッシャーズ調べ、社会人445人対象のアンケート

このように、パパ活は非常に流行していますが、「これって違法なんじゃないの?」と思うかもしれません。

ひと昔前に流行した「援助交際」は未成年淫行などの側面から違法性が取り沙汰されていましたが、「パパ活」はどうなのでしょうか。

以下で詳しくみていきましょう。

3、パパ活は違法なのか?

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「パパ活ってそもそも違法じゃないの?」と思われる方もいるでしょう。

しかし、法律的にNGになる場合とそうでない場合があります。

では、どんな場合にパパ活が違法となり、どんな場合に違法とならないのか?ということについて紹介します。

3−1、違法になる場合

まず、パパが既婚者である場合には、不貞行為と不法行為となる可能性があります。

肉体関係を持った場合には、離婚理由となる不貞行為に当たる場合がありますし、相手の妻が不貞相手の女性に慰謝料を求めることができます。

また、肉体関係を持たずデートをしていた場合にも、不法行為となる可能性があります。

さらに、既婚未婚問わず、パパ活をしている女性が18歳未満であった場合には、パパ側が「児童ポルノ法」によって罰せられることとなります。

3−2、違法にならない場合

一方、パパが未婚者である場合であり、女性が18歳以上であればパパ活は問題ありません。

日本では、援助交際などの売春行為は法律で禁じられていますが、刑事罰の対象となりません。

ただしパパ活は、売春との棲み分けが難しいため、必ずしも売春と言い切れないというのが現状であり、そのためグレーではありますが違法とならないケースが多い可能性があります。

4,パパ活に潜むリスクとは?

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パパ活では、「初めて会う相手」「共通の知人などのいない相手」と新しく知り合って関係性を作っていくケースがほとんどでしょう。

このように出会う相手の素性が分からない場合には、特にトラブルなどに注意する必要があります。

パパ活を始めるか否かを判断する上でも、事前にどのようなトラブルに巻き込まれる可能性があるのかを把握しておくことはとても大切です。

4−1、ストーカー・リベンジポルノなどのトラブル

パパ活はそもそもパパ(男性側)が女性を気に入らなければ成立しません。

女性側としては、パパに気に入ってもらえれば気に入ってもらえるほど、報酬が大きくなる可能性があるので、喜ばしいことでしょう。

ただその一方で、時として「好き」という感情が「愛情」に変わり「嫉妬」になる場合もあることに注意が必要です。

こうした場合に、「パパ」が「ストーカー」になってしまう危険性もあります。

また、体の関係があった場合にみだらな写真などを撮られていると、別れ際に揉めた時など、仕返しにリベンジポルノの対象にされてしまう危険性も出てきます。

4−2、詐欺などのトラブル

中には、パパ活をしようとしている女性を狙った詐欺もあります。

・振込用に銀行口座・クレジットカードの提示を求められる

・今は手持ちがないからまとめて払うといわれる

・初回・2回目はお金を払い信用させてそこからズルズルとお金を払わない

などして、女性を騙すケースがあります。

5、本当にあった!パパ活による女性側の被害と逮捕事例

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ここでは、4で紹介したトラブルの話をふまえ、実際に起きた女性の被害、逮捕事例について紹介します。

逮捕事例1. 

女性が窃盗の被害にあった事件。

出会い系サイトで「月50万~60万円を支払い、高級な食事や買い物をさせる」と宣伝。

実際に会った女性に、「今日は僕の誕生日だから形だけでもプレゼントがほしい。金は後から渡す」と要求し、ブランド品の腕時計や財布、衣類を購入させていた。

その上で「(ブランド品を)持ち運ぶのは危ないから」と持ちかけ、南海難波駅構内にあるコインロッカーに預けさせた。

容疑者はこのとき、「金をおろしてくる」と言い残してその場を離れたが、しばらくしても戻らなかった。

容疑者は、不審に思った女性が交番に相談するために現場を離れた隙にロッカーに戻り、預けたブランド品を盗むといった手口を繰り返していたという。

後日女性から警察へ被害が相談され、逮捕に至りました。

(引用:http://www.sankei.com/west/news/171208/wst1712080078-n1.html)

逮捕事例2.

詐欺グループが運営する出会い系サイトで、架空の男性になりすまし、メールで女性利用者をだまして金銭を振り込ませた事件。

容疑者は、グループの事務所で、マニュアルに従って、多数の女性利用者に対して、「会員登録すれば支援金を支払います」等といったメールを送信していました。

警察が事務所に突入し、他のメンバーと一緒に逮捕されました。

(引用:https://wellness-keijibengo.com/hurikomesagi/hurikomesagikaiketsu/)

逮捕事例3.

女性が窃盗被害にあった事件。

容疑者は出会い系サイトで知り合った女性を相手に、睡眠薬の入った飲み物を飲ませ眠らせました。

女性が眠っている隙に、男性は女性の財布やスマホを盗み逃走。

女性が後日警察に被害を相談し事件が発覚。後日逮捕へと至りました。

(引用:https://nobury.net/takeyama/)

6、パパ活はリスクだらけ!手を出すのはやめよう!

 

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ここまでに紹介してきたように、パパ活は違法とならない場合もある一方でトラブルに遭うリスクなどもあります。

トラブルの中には、警察に相談しても有効な手立てはなく、泣き寝入りするしかないといったケースも多くあります。

実際に、レストランに入って食事をしている最中に、相手男性がレストランから抜け出し、数万円の食事代を支払わざるを得なくなったなどというケースもあるようです。

この事例は特に違法性のあるものではないため、警察は動くことができないそうです。

こういったことからも、パパ活に手を出すのはやめておくのが得策でしょう。

7,小括

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いかがだったでしょうか。

パパ活では、ある程度簡単にお金を手に入れることはできるものの、取り返しのつかないトラブルに巻き込まれる可能性も低くありません。

単に「周りがやっているから」という安易な理由でパパ活を始めるのはやめておきましょう。

8,まとめ

・ パパ活とは、「食事などのデートの見返りにお小遣いをもらう活動」のこと。

・ 相手が既婚者である場合、肉体関係を持てば不貞行為・不法行為となり、肉体関係を持っていなかったとしても、不法行為となる可能性がある。

・ 相手が未婚者の場合は、違法とならないケースがほとんどである。

・ ストーカー・詐欺などのトラブルに巻き込まれる可能性もあるなど、リスクが大きいのでパパ活はやめよう。