釣り銭を多くもらって気づかないふりをしたら詐欺罪になるの?

「時そば」と言う落語をご存じですか?

そば屋でそばを食べた後に、ある男が16文の勘定を細かい銭(1文銭)で払い、「1つ、2つ・・・・・・6つ」と店主に数えさせている途中で「今何時だ(今何時)?」と聞いて、「9つです」と時間を答えさせ、再び数え始めるときはその続き、「10(とう)、11、12、13・・・16文」といったふうに何文か誤魔化していた男に小さな罰が当たった噺です。

あるとき、いつものようにそばを食べて「1つ、2つ・・・・・・7つ」と店主に数えさせている途中で「今何時だ(今何時)?」と聞いて、「ヘイ、4つです」と時間を答え、再び数え始めた時は「5つ、6つ・・・・・・」と数字が戻ってしまって、誤魔化すどころか多く払う羽目になってしまった小噺です。

こんなふうに、勘定や釣り銭を少しだけ誤魔化すのが落語になるほど、昔から行われている「小さな悪いこと」です。
ところで、釣り銭を多くもらったときにあなたは正直に言う人ですか?

それとも黙っていて「ラッキー!」と喜ぶ人ですか?

店員さんが釣り銭を間違えたのですから、「時そば」のように、積極的に誤魔化しているのではなく、偶然のご褒美のように思っている人もいるかもしれません。

しかし、釣り銭を多くもらった人が実際に逮捕された事件があるのです。

「どうして?」とビックリしたあなたのために、この記事では「釣り銭詐欺」について解説します。

1,起きてしまう店員による釣り銭の間違い

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人と人とのやり取りの場合、1000円札と5000円札の間違いや、お札がくっついて、1000円渡したつもりが2000円渡していたなんてこともあります。

新札はとくにくっつきやすいから数え間違えてしまいやすいですよね。

お札だけでなく、小銭も50円と100円を間違えた、100円と500円玉を間違えた、あるいは小さな所で、10円玉を多く渡しする、小銭で払ったら1円足りなかった、なんてこともあります。

このようなうっかりミスが、お客の側にも店員側にも起りうるのです。

このようなことから、閉店した後にレジのお金が実際の売上金と合わない、なんてことも多いそうです。

お客さんにとっては、店員は1人ですが、レジ係の店員は、多数のお客さんを次から次へと対応していかなければなりません。

とくに混雑している時は慌てているので、お札を数え間違え、多く渡したり少なく渡したり、小銭の渡し間違いも起りやすくなります。

「おつりが間違っている」と文句を言ってくるお客さんの方が勘違いしている事もあります。

バタバタしている時は、どちらも「渡したはず」「もらってない」なんて水掛け論になって、お金の間違いは、あまり気持ちの良いものではありません。

そこで活躍するのが、自動釣り銭機付のレジです。

最近では、釣り銭間違いが起きないように、レジ係の店員は、バーコードを読み取ってお買い上げの計算だけして、支払い全般は自動支払機でセルフとなっているレジも見かけます。

この自動支払機の場合は、払った後にお財布の中身が少なく感じても、お金のトラブルは発生しません。

こんなふうにどんなに長時間働いても機会は間違いません。

一方人間は、慌てたり、ボウッとしたり、疲労が蓄積されていたり、といったさまざまな要因から、どんなに注意してもミスしてしまうも生き物なのです。

2,もらいすぎたお釣り、返さないとどうなる?

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(1)店員の前や店を出て直ぐにおつりが多かったことに気付いた場合

「支払いをした後に、お財布の中のおつりが増えて、釣り銭を多くもらったことに気付いたにも拘わらず黙っていた」なんて経験のある人もいるかと思います。

でも、これは厳密にいうと「詐欺罪」に当たります。

詐欺罪とは刑法246条に以下のように定められています。

「刑法246条1項:人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。

同条2項:前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。」

詐欺罪は「人を騙して利益を得る」という罪です。
刑法の罪には、以下のような構成要件というものがあります。

① 犯罪に該当する実行行為
② 犯罪の結果
③ 犯罪の実行行為と結果に因果関係がある
④ 故意がある

この4つが揃って、始めて犯罪が立証されます。
詐欺罪の場合、「騙して」には、「相手が気付いていないことを利用すること」も含みます。
そして、「人を騙して(気付かないでいることを黙っている事も含む)」という①実行行為、そして不当利得を得るという②詐欺罪の結果が伴い、③実行行為と結果の間に因果関係、④故意がそろったときに詐欺罪は成立します。
「1万円で支払います」と言って5000円札を渡し、店員を敢えてミスリードして釣り銭を多くもらった場合は、「人を欺いて」の積極的な行為があるので、詐欺罪に該当するのはわかるでしょう。
店員が間違っている事に気付いているだけで、黙ってそのまま多くもらった釣り銭も、同じように「不法の利益を得」、つまり詐欺罪に該当するのです。

このように積極的に騙す行為があっても、不作為でも、同じように詐欺罪は成立するのです。
釣り銭を黙って多くもらうことは、詐欺罪の構成要件を以下のように全て満たします。

① 実行行為:黙って釣り銭を多くもらう
② 犯罪の結果:店員が気付かないまま不当利得を得る
③ 因果関係:「店員が釣り銭を渡し間違えていることに気付いている」のに黙っていたから不法利益を得た。
④ 故意がある:気付いたことで、店側に損をさせることがわかっていて、得した気分(不当利得を認識)になったこと。

詐欺罪には罰金というものがないので、詐欺としてお店の人に訴えられ、立証されたら、10年以下の実刑が科せられてしまいます。
刑は、悪質性やだまし取った金額、詐欺罪に遭った被害者が被った不利益を総合的に判断して実刑が決まります。

また、詐欺罪は、親告罪ではない(親族間での詐欺を除く)ので、それが例え釣り銭のもらいすぎでも、「詐欺罪」で刑が確定されたら実刑で、執行猶予がつかないケースがほとんどです。

ただし、少額詐欺の場合で、悪質性も非常に低く、被害に遭ったお店・会社(人)が詐欺をした犯人(初犯に限る)を許した(和解が成立)場合、情状酌量により執行猶予がつくことも無いとはいえません。

ちなみに電車のキセルも少額詐欺です。

(2)後から気付いたときには既にそのお金を使ってしまっていた場合

おつりを多くもらったことに後から気付いたときは、詐欺罪ではなく、「遺失物等横領罪(『占有離脱物等横領罪』ともいう)」に該当します。

なぜなら、おつりをもらうときに、釣り銭が多いことに全く気付いていないので、詐欺罪の実行行為がありません。
実行行為がないので、詐欺罪には該当しません。

しかし、不法に得た利益が存在しますので、多くもらった釣り銭に気付いた時点で「遺失物等横領罪」に該当します。
落とし物を拾って、交番に届けずにいる、これを遺失物等横領というのですが、この状況に該当します。
しかし、落とし物でも、気付かないまま消費してしまった場合、法律的解釈としては「善意のまま(気付かないまま)不法利得を消費してしまった」ことになります。

つまり、犯罪の4つの構成要件の1つである「故意」が無いことになり、罪に問えないのです。

(Ⅰ)遊興費に使った場合

例えば、遊興費の場合、知らない間に増えていたお財布の中のお金を、知らないうちに消費してしまったといったふうに考えるのです。

酔っ払って羽目を外して、いつもはやらないギャンブル等遊興費を行い、お財布の中のお金を自分のお金だと思って使ってしまったときは、一切おつりが多かったことに気付かないままお金を使い切ってしまったので、善意のままですから、遺失物横領罪は成立しません。

罪が成立しないので、お金を返す義務もないのです。

もしも、遊興費に使ったお金を考えたら、お財布の中に残っているお金が多すぎることに気づいて、その理由が「釣り銭を多くもらったから」と気付いた場合、お財布に残ったお金が、たとえ本来返すべき「もらいすぎた釣り銭」の額より少なくても、残ったお金を返せば良いのです。

どうしてかというと、後から気付いたのですから、遺失物等横領罪にはなりますが、「善意の不法利得の消費分」は返さなくて良いからです。

(Ⅱ)生活費に使った場合

しかし、生活費に使った場合は別です。

生活費は、毎月使うべきお金が決まっていますので、知らない間に使ってしまったという「善意の消費」にはなりません。

そこで、知らない間に多くもらいすぎた釣り銭でも、生活費に使った場合は、それを補って返済しなければならないのです。

なぜなら、本来なら毎月消費すべきお金を消費していないのですから、生活費として取り置いてあるお金が残っていると考えられるからです。

ただし、遊興費でも、習慣的に行っている競馬やパチンコは、「毎月消費すべきお金」に入れてあるはずです。

だから、善意の消費とはなりません。

遊興費も毎月出費すべき決まったお金(生活費)のようなものです。

矛盾しているようですが、善意(故意がない)と悪意(故意がある)で法律の解釈が大きく変ってくるのです。

そして、犯罪の構成要件の「故意」の有無に該当する、法解釈の「善意」「悪意」は、個人差が大きいのですが、人の主観に任せられるわけではなく、一般常識や客観的判断に委ねられます。

1000円で800円のものを購入して、200円のおつりであるはずなのに、店員が5000円札と勘違いして4200円のおつりをもらった場合を例に取ってみましょう。

本来小銭だけのおつりにお札がついてくるのですから、どんなに本人が「ボウッとしていて気付かなかった」と証言しても、客観的に判断して「気付かないことはあり得ない」と判断されて、認めてもらえません。

しかし、あり得ないほどのおとぼけさんもいるので、周囲の人の「普段の本人の行動」の証言を参考にすることも必要です。

その他、この「釣り銭を多くもらってしまった」「釣り銭を多くもらったことに気づかずに消費してしまった」事に関する「善意」の複雑な事例の場合は、過去の判例を参考にしつつ、本人のその時の状況を客観的に判断されることになっています。

3,釣り銭を多くもらって逮捕されてしまった事例3選

お釣りを多くもらって実際に逮捕された事例を紹介しましょう。

(1)奈良県橿原市の消防士の男性を逮捕(2014年12月)

奈良県橿原市のコンビニで、携帯電話料金とタバコ・缶コーヒー等の料金として13,437円の支払いをするために15,000円(1万円札と5千円札を1枚ずつ)を男性客(消防士)が店員に渡しました。

しかし、どういうわけか、店員は6万円を男性から受け取ったと勘違いして、4万6,563円のおつりを渡してしまいました。

男性客は、黙って釣り銭を受け取って、買い物を持って、コンビニを立ち去りました。

男性客は、酔っていて覚えていないと容疑を否認しています。

現金払いで、通常1万円札が含まれることはありませんが、店員は忙しくてパニックになっていた」と話しているそうです。
ネットでは、酔っ払っていた男性客の方に同情が集まっているそうです。

(2) 宮城県警石巻署が、47歳の会社員の女性を逮捕(2015年5月)

女性は約102,000円の金額に対し、105,000円を支払いました。

その際、アルバイト店員がレジに約15万円と誤って打ち込み、レジには釣りが約48,000円と表示されました。

アルバイト店員は、その金額を女性客に手渡しました。

そのため、女性客は約45,000円も多く受け取ったことになります。

女性客は3,000円ほどのおつりのはずが、1万円札が4枚も渡されました。

逮捕された女性客は「気付かなかった」と容疑を否認しています。

客観的に判断して、無理があります。

(3)コンビニで両替を繰り返す37歳男性、千葉県警佐倉署に逮捕(2007年10月)

釣り銭詐欺と似ていますが、釣り銭詐欺よりも悪質性が高く、明らかに相手を騙して金銭を支払わせた両替詐欺の例です。

コンビニで両替を繰り返し、店員を混乱させて現金をだまし取ったとして、千葉県警佐倉署は23日夜、詐欺の疑いで37歳男を逮捕しました。

「生活費欲しさにやった。ほかにも数件やった」と37歳男性は、複数の容疑を認めました。

調べでは、男性は19日午後7時50分ごろ、東京都葛飾区のコンビニで、アルバイトの女性店員(15歳)に1万円札を5000円札や1000円札に両替するよう計3回依頼しました。

さらに5000円札の下に1000円札10枚を置いて2万円あるように見せ掛け、再び1万円札2枚に両替させる手口を2度繰り返し、計1万円をだまし取ったそうです。

15歳のアルバイト店員を混乱させて、陥れた悪質な詐欺です。

4,お釣りもらいすぎた時にはどうすればいいの?

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忘年会シーズンのお店が忙しいときの会計、ランチタイムの混雑時の会計で、5千円札を出したのに、店員が1万円札と間違えてしまって、おつりを多くもらったなんて事もあります。

そんな時は、「一瞬自分の間違いかな?」と思いつつも、お店の外に出て、お財布の中を確認して、「やっぱりもらい過ぎてる!ラッキー!」なんて思う人もいるかもしれません。

でも、お店は5000円以上の損をしていることに、その日、お店を閉めた後に気付くことになります。

例え1円でも多くもらったら、先に解説したように、詐欺罪の構成要件を満たし、詐欺罪が成立するのです。

例えば、橿原市の消防士は、コンビニでは酔っ払っていたので、「おつりを多くもらい過ぎたことにその時は気付かなかった」のが本当だったとしても、翌日の朝には酔いが覚めて、お財布に1万円札がたくさん入っていることに気づきます。

気付かないはずがありません。

それでも消防士さんは、黙っていました。

だから、数日後に、詐欺罪の容疑で逮捕されたのです。

これは、後から気付いた場合でも、遺失物等横領となります。

遺失物横領は、1年以下の懲役あるいは10万円以下の罰金です。

詐欺罪か遺失物横領罪かは裁判で争うことになるのでしょうが、橿原署で捕まった消防士さんの場合、公務員ですから、逮捕された時点で、こんなにネットで騒がれては、社会的に処罰されたような物です。

酔っ払って気付かなかったとしても、この消防士さんは「4万円」で将来を棒に振ってしまったわけです。

公務員でなくても、逮捕された事が会社にばれただけで、クビになってしまうことも少なくありません。

おつりをもらい過ぎいたら、正直に自己申告するのが人として最も誠実であり、人として誠実に行動していたら、犯罪に巻き込まれることもないのです。

5,釣り銭トラブルに巻き込まれないために

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(1)現金の場合

人間は、忙しくて焦ったり、疲れていたり、考え事をしているとミスをしやすくなります。
レジに過不足金が起る原因は以下の3つが考えられます。

1) お札や小銭の数え間違いをしている
2) レジの付近に1円玉等の細かい小銭を落としてしまっている
3) お釣りを渡すときに金額を間違えてしまっている

この3つを間違えないためにも、さまざまな対策をしているお店を見かけます。
とくに新札は、くっついて数えにくくなるので注意が必要です。

(Ⅰ)釣り銭を機械に任せる

最近では、自動釣り銭機がついているレジやセルフレジを導入して、このようなお金のトラブルを最小限にしているようです。
この自動釣り銭機のついたレジでは、お客さんからお預かりしたお金も、お返しするおつりも、レジが自動的に計算してくれるので、間違いも少なくなりました。

(Ⅱ)声がけする

そんなレジでも、1万円が入る時には、「1万円入ります」と大きな声で周囲に報告し、1万円札がレジに入ったことを記録するという、二重チェックをしているレジ係の店員さんを見かけます。
また、次のような声がけもよく見かけます。

・お客さんからお金をお預かりするときに「○○円お預かりします」と声に出してお客さんに確認を促す
・おつりを返金するときに、「まず○○円の大きなお金からお返しします」と言って、お札をお客さんの前で1枚ずつ数えてお客さんに確認してもらいながら返金し、その後小銭を「○○円のお返しです」と言いながら渡す

この声がけで、お客さんの目と一緒に二重のチェックをしている事になります。

(Ⅲ)店側だけでなく客側も気をつける

お店側だけでなく、お客さんの方も、お金を払うときにお札や小銭の数え間違いを防ぐよう注意が必要です。
筆者は、新札の時は1枚ずつ折って折り目を上にして入れていたり、万札と五千円札、千円札を財布の違った場所に入れたりしています。

筆者の財布は、小銭入れ部分も分れているので、500円玉と100円玉の小銭と50円以下の小銭に分けていたりします。
また、両替で釣り銭不足になることも防止しているようですが、両替の間違いによって起る損失を防ぐために、最近では両替のできないコンビニも増えてきました。

(2)スマホのキャッシュレス機能を使用

スマホ決済やクレジット決済、プリペイドカードでの支払い等、現金を使わない支払い方法では、釣り銭間違いは起りません。
海外では、クレジット決済が当たり前出歩くにも多く、海外の観光客が日本に来て一番困るのは、現金決済しかできないお店が多い事だそうです。

クレジット決済やスマホ決済プリペイドカードの普及が最近増え始めたものの、日本ではまだまだ年配者ほど現金決済を好む人が多いようです。

6,小括

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いかがでしたか?

筆者もいつの間にかお財布に500円玉が増えていたという経験があります。

お札も間違って使った様子はないので、どこかでおつりを多くもらったのだと思いますが、その時は、いつどこで500円玉をもらったのかわからなかったものの、ただ「ラッキー!」と喜んでしまいました。

筆者のように喜んでしまう人も多いと思います。

でも、厳密に言うと、たとえ1円でも多くおつりをもらって、それに気付いたのに黙っていたら「不作為」の詐欺罪です。金額が少ないから許されるわけではないのです。

後から気付いても遺失物等横領罪です。

詐欺罪は10年以下の懲役のみ、遺失物横領罪でも1年未満の懲役か10万円未満の罰金です。
遺失物横領罪でも、捕まるときは詐欺罪の容疑で逮捕されます。

メディアの放送も「詐欺罪の容疑で」と報道されます。
まだ確定したわけではないのに、メディアで見た人は、「詐欺罪確定」だと思ってしまいます。

たとえ無実でも、詐欺容疑で一旦逮捕され、釈放前に周囲にしれたら、既に社会的に抹殺されたも同然です。

「釣り銭詐欺」で人生を大きく躓いてしまうなんてアホらしい話です。

正直に「多いですよ」と言うだけで、お店も喜ぶ、あなたも良いことをした気分になります。

正直者は神様のご褒美があるといいます。

不当利益を得たら、その分幸せが減っていくのかもしれませんね。

7,まとめ

釣り銭詐欺の構成要件とは?

① 実行行為:黙って釣り銭を多くもらう
② 犯罪の結果:店員が気付かないまま不当利得を得る
③ 因果関係:正直に店員が間違って釣り銭を多くもらったことを店員に話していたら、店員は釣り銭を多く渡すことはなかった。
④ 故意がある:気付いたことで、店側に損をさせることがわかっていて、得した気分(不当利得を認識)になったこと。

法律では「不作為」は「積極的な作為」と同じくらい罪深いという解釈となる。

作為でも不作為でも「認識している」というのが既に「故意あり」に繋がる。

「黙っていたらわからない」と思うことに、少なくとも罪の意識を持つべきである。