【就活生必見】法学部出身者が弁護士として就職するには?

法学部の学生であれば、誰しも一度は、憧れを抱くのが、弁護士の仕事に就くことです。

弁護士は、いまやテレビなどでも多く目にすることがある法曹界の花形的な職業です。

しかし、弁護士として就職するまでには、長く険しい道のりが待ち受けており、決して生半可な気持ちでは乗り越えることができません。

そもそも、弁護士になるには?

弁護士として働くためには、まず、弁護士の資格を手にする必要があります。

弁護士は、司法試験に合格することで得られる資格、というイメージがあります。ですが、司法試験は実は、弁護士の資格を取得する上でのひとつの過程に過ぎず、実際には、

・司法試験の受験資格を得る

・司法試験に合格する

・司法研修を積み、修了試験に合格する

という、3つの関門をクリアする必要があります。

司法試験の受験資格を得る

司法試験は、法学部の学生であれば誰でも受験できる、というものではありません。司法試験の受験資格を得るためには、

・法科大学院での過程修了

・予備試験の合格

のいずれかで、受験資格を得る必要があるのです。

法科大学院は、法律についてより専門的な学びを深めるための大学院で、法学部出身者の場合、2年の過程を修了することで、司法試験の受験資格を得ることができます。

予備試験は、様々な事情で法科大学院への進学が難しい人に司法試験受験のチャンスを与える目的で作られた制度です。司法試験の予備試験は、司法試験そのものとほぼ同じ難易度の法律に関わる問題と一般教養の知識が問われます。

司法試験に合格する

そして、いずれかの方法で、司法試験の受験資格を得た後、司法試験の本試験に合格することで、晴れて弁護士を初めとする法曹三者となる道が開かれるのです。

司法試験は、短答式・論文式・口述式の3つの方法で法律にまつわる知識を問われます。

試験全体を通じての合格率は22%〜23%の間にとどまることが多いです。数字だけを見れば、「あれ、そんなものか」と思われた方も多いかもしれません。しかし、司法試験の受験者は、法科大学院の過程を修了した法律のエキスパートと合格率3%〜4%の司法試験予備試験をクリアした人に限定されているため、いかにふるい落としが厳しいかが実感できるでしょう。

司法研修を積み、修了試験に合格する

司法試験に合格した後、さらに1年間の司法研修を受けることになります。司法研修は、弁護士事務所などで実務経験を積みながら、法曹三者として仕事を行う上での知識を身につけるものです。

そして研修期間を終えた後、修了試験に合格して、はじめて法曹三者のうち、いずれかの資格を得ることができるのです。

弁護士としての就職方法

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弁護士は、資格を得るだけでも、至難の業ですが、実際に弁護士として就職するには、どのような方法があるのでしょうか。弁護士を目指す人は、司法研修を受ける期間に、就職活動を行います。就職する方法は、下記の三通りのいずれかが主となります。

弁護士事務所

一番メジャーなのは、弁護士事務所に就職するという方法です。

弁護士事務所は、個人で開業しているものから弁護士を100人以上雇用している大手事務所まで様々存在します。弁護士事務所に就職するには、一般的な就職活動と同じように、採用情報を確認しエントリーする場合も、知り合いの弁護士を頼って、特定の事務所に就職する場合もあります。

企業内弁護士

弁護士の新しい働き方のひとつとして注目されているのが、企業内弁護士として就職する方法です。企業内弁護士とは、企業の法務部門で、コンプライアンスや社内規定の策定などの仕事に携わる弁護士です。

法令遵守を重んじる企業は、企業内弁護士を積極的に採用しています。就職先は大企業が多いため、安定した仕事を求める弁護士にも人気です。

独立

もうひとつの方法が、修了試験合格後、いきなり独立する、という方法です。

弁護士事務所は、弁護士資格を有している人であれば、誰でも立ち上げることができますが、当然最初は、仕事の依頼をもらうための人脈や広告手段などが乏しいため、いきなり独立する場合、生計を立てるのも難しくなってしまいます。

やはり、独立を目指す場合にも弁護士事務所に就職し、実務経験と人脈を培ったうえで独立する、というのが一般的です。

弁護士じゃなくても弁護士事務所に就職できる?

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また、弁護士は目指さないが、法律に関わる仕事がしたい、という人は、法律事務として、弁護士事務所に就職する、という手段もあります。

法律事務は、弁護士のアシスタントをする役割の事務職で、訴訟関連文書の作成や判例の調査を行ったりします。

特に大手の事務所の場合、法律事務についても、広く募集をかけているケースがあるため、一般企業への就職活動と同じようにエントリーすることができます。

まとめ

弁護士は、法曹界の花形とも言える仕事ですが、弁護士の資格を得るためには、長く厳しい関門を突破する必要があり、人並みならぬ努力が求められます。

晴れて資格を得て就職する場合、弁護士事務所へ就職するケースと、企業内弁護士として企業の法務に関わることが多いです。独立を目指す場合にも、まずは、弁護士事務所へ所属して研鑽を積むのが一般的です。

また、弁護士でなくとも法律に関わる仕事がしたいという人は、弁護士事務所の法律事務として就職する、という手段もあります。