違法?合法?無料マンガサイトでマンガを読むのって問題ないの?

無料漫画サイトで漫画を読みたいというときに、「本当に無料で読んで大丈夫なの?」
「違法性はないの?」という疑問がわきます。無料と信じて読んだところ、あとで責任を問われてはたまりません。

今回は、無料漫画サイトで漫画を読むことは違法ではないのかということについて紹介していきます。

1、ネット上の無料漫画を読むのって違法なの?

現行の法規制下(2018年11月14日時点)では、ネット上に無料公開されている漫画を閲覧したり、ダウンロードしたりしても罪に問われることはありません。ダウンロードに関して言えば、映像や音声などに関して言えば罪に問われる可能性があります。

現行の著作権法では以下のように定められています。

3 第三十条第一項に定める私的使用の目的をもつて、有償著作物等(録音され、又は録画された著作物又は実演等(著作権又は著作隣接権の目的となつているものに限る。)であつて、有償で公衆に提供され、又は提示されているもの(その提供又は提示が著作権又は著作隣接権を侵害しないものに限る。)をいう。)の著作権又は著作隣接権を侵害する自動公衆送信(国外で行われる自動公衆送信であつて、国内で行われたとしたならば著作権又は著作隣接権の侵害となるべきものを含む。)を受信して行うデジタル方式の録音又は録画を、自らその事実を知りながら行つて著作権又は著作隣接権を侵害した者は、二年以下の懲役若しくは二百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

出典:第百十九条 3 

しかし、漫画を無断でアップロードする行為は後ほど紹介する通り著作権法違反に当たります。

2,そもそもなぜ漫画を無料で読めているのか?

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では、漫画を無料で読める理由を確かめましょう。

2−1.合法サイトの場合

まず合法サイトの場合、なぜ無料で読めるのでしょうか。無料で読める漫画サイトの仕組みは「広告」と「ポイント」になっています。もとより「広告」だけのサイトもありますが、通常、無料「ポイント」がついています。獲得したポイント分だけ無料で読める仕組みに
なっています。

運営者の主な収入源は広告、ポイントの販売、単行本の売上などで収入を確保しています。
具体例をあげると、マガポケが無料で漫画が読める理由は、講談社がマガポケを運営しており、講談社が出版している漫画作品を掲載しており、F2P(Free to Play)モデルというビジネスモデルを展開しているかことです。

マガポケ
https://pocket.shonenmagazine.com/

2−2,グレー・違法サイトの場合

すると、グレー・違法サイトの場合はどうでしょうか。
よくいわれる「グレー・違法サイトの場合」には、運営は「広告」による収入があるため無料で運営できていると言えます。
むしろ、広告収入を得るために運営しているといった方が正しいかもしれません。

そのため、グレー・違法サイト等で無料漫画を読んでいると違法サイトの運営を助けるだけでなく、悪意のある運営者によるフィッシング詐欺などに引っ掛かってしまう可能性などあります。

3、著作権に関する法律を紹介!

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著作物を無断アップロードするのは著作権法違反(公衆送信権の侵害)

ここでの「公衆」とは不特定多数の人々という意味で、インターネット上に著作物を公開するということは、不特定多数の人の目に触れる公衆送信権の侵害に当たります。

違法なアップロードは公衆送信権の侵害になるため、著作権侵害と同様に「10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはこれの併科」が科せられます。

漫画や小説は違法ダウンロードの対象外

インターネット上の音楽や映像を違法と知りながらダウンロードすると著作権侵害にあたることがあるという話はどこかで聞いたことがあるかもしれません。

しかし、漫画や小説を違法アップロードされたものと知りながらダウンロードしたとしても著作権侵害には当たりません。

4、結局、「漫画村」はどうなったのか?

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一時期ニュースでも話題となっていた「漫画村」はどうなったのでしょうか?

そもそも「漫画村」とは、2017年夏ごろから特に若者の間で爆発的に普及した無断にアップロードされた漫画を無料で読めるサービスです。これにより出版社等が被った著作権侵害の被害額は3,000億円程度と言われています。

この「漫画村」は、一部の無料漫画サイトなどに対して日本政府が緊急対策案などを打ち出すなどしたなかで、閉鎖を余儀なくされ現在に至るまでサービスを停止しています。

「漫画村」は、米国企業クラウドフレア社の提供するサーバーを用いて日本のユーザーに無料で漫画を提供していました。

その後、日本国内及び米国内でそれぞれ別の漫画家から依頼を受けた弁護士がクラウドフレア社に対して通信ログや契約者情報の開示を求めて提訴し、開示情報を基に運営者とみられる人物にたどりついているということです。

しかし、現時点(2018年11月14日時点)では「漫画村」運営者に対する訴訟等は始まっておらず、今後どういった展開になっていくのかが注目されています。

5、違法でない漫画サイト使いましょう!

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コンテンツのアップロードが違法に行われているサイトで漫画を閲覧するということは、特に出版社やそのまんがの作者にとっては頑張って執筆した漫画が売れないということになります。

そうなると、日本の漫画家などが漫画をいくら書いても売れないようになってしまい、執筆意欲を失ってしまう漫画家も出てくることでしょう。

そうなってしまうと、そもそも読める漫画が減ってしまうなど、今後の漫画産業に大きなダメージを与える可能性があります。

漫画家や出版社に今後も漫画を出版してもらうために、是非、漫画家などに利益が還元されるサイトで漫画を閲覧するようにしましょう!

6、小括

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上記のように、現状では、違法にアップロードされた漫画をネット上やダウンロードして読んだとしても、その読者が違法行為をしているということにはなりません。しかし、そこにアップされているコンテンツは無断で違法にアップロードされています。

政府の対応等により、無断でコンテンツがアップロードされるサイトは徐々に取り締まられる方向に向かっていますが、規制や対応が追いついていない状況です。

こんな中で、無断にアップロードされた漫画を読むというのは、特に出版社や漫画作家の立場からすると好ましいとは言えません。

そのため、違法でアップロードされている漫画を読むという行為は避けるようにしましょう。

7、まとめ

・違法にアップロードされた漫画を読んでも、読者が罪に問われれうことはない
・漫画をはじめとした著作物を、著作者の許可なくネット上などにアップロードする行為は違法となる
・映像や音声の場合、違法アップロードする行為は違法ではないが、その動画をダウンロードする行為は違法となる