行政書士をとるため法学部が知っておきたいこととは? / 出題内容から勉強法まで

今回は、法学部生の皆さんの中で行政書士を受験したい・行政書士に興味があるという方に向けて、行政書士の概要からどれくらい勉強すれば良いかなどをご紹介します。

1. 行政書士とは?(主な仕事など)

行政書士の主な仕事は、書類を作成することです。

世の中では何かを新たに始めるには様々な書類を提出することが求められますよね。

開店申請や建築許可、相続の問題やビザの申請など、どれ知識がないと作成できるものではありません。

そういった難しい資料を作成し、依頼者のサポートをすることが仕事のメインとなっています。

官公署に提出する書類を作成していきますが、その際にクライアントから相談をされることもあります。

そういった相談にのりつつ、資料を作成して提出するまでが仕事となっています。

届け出の中には資格を持っていない人が自分で作成して提出することができるものもありますが、中には資格を持った者しか届け出をすることができない場合もあります。

案件によっては1日で終えることができるものもあれば、年単位での時間がかかるものもあります。

2. 行政書士試験の試験内容とは?

行政書士になるには「行政書士試験」に合格する必要がありますが、その合格率は5~9%ほどとなっています。

行政書士の試験は「上位〇%」といったのもではないので、規定の点数以上を獲得すれば誰でも合格することができるようになっています。

ちなみに合格のラインは全体での正解率が60%となっていますが、合格率は5~9%であることからも難易度の高い試験といえます。

試験の出題範囲は3つに分かれており、「法令」「一般知識」「行政法」となっています。

法令は憲法や基礎法学、行政法、商法、民法の5つに分かれており、一般知識は「政治、経済、社会」と「個人情報保護、情報通信」、「文章理解」の3つに大まかに分けられています。

最後の行政法ですが、これは一般的な行政法に関しての知識が求められます。

一般的な法理論、地方自治法、国家賠償法、行政事件訴訟法、行政手続法、行政不服審査法の6つとなっています。

問題の出題は選択式もあれば記述式もあり、幅広い知識が求められています。

また、全体で60%以上正解することが合格の条件となっていますが、法律問題は50%以上の正解、一般知識では40%以上の正解が必要など各科目によっての合格ラインがあります。

ただしこのラインは変更となる場合もありますし、念のためにもそれ以上の点数を目指すことが大事になってきます。

3. 行政書士試験に合格するために必要な勉強とは?

行政書士の試験に合格するためには勉強する時間もそうですが、効率よく勉強することも大事になってきます。

そのために必要なことは、しっかりとスケジュールを組むことと、使いやすい参考書を選ぶことです。

まずはスケジュールですが、試験の科目が多いため各科目を全て勉強することが大変です。
できれば全ての科目を2周はこなしたいので、目標を決めておくことが効率を上げるポイントです。

1つの科目をじっくり勉強することも大事ですが、まずは全ての範囲をある程度勉強していきましょう。

するとその科目の中で必ずつまずく箇所がでてきます。

「ここは時間がかかりそう」

「ここはある程度流しても大丈夫そう」

といったことが分かるので、完全に理解してなくてもいいのでまずは1周してしまいましょう。

初めての受験なら勉強時間は800時間、2回目以降なら600時間の勉強が目安となっています。

試験は1年に1回なので、1年かけて勉強していきましょう。

科目の中では特に行政法と民放は得点配分が多くなっていますから、2周目の勉強はその2つをメインにするといいです。

ただ完璧に全てを覚えることは難しいので、その2科目に時間の半分を使い、あとは平均的に勉強していくと効率が良いです。

そしておすすめの参考書は「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」です。

こちらは参考書ですが、「みんなが欲しかったシリーズ」として各問題集なども多く販売しています。

とても分かりやすい言い回しのため、理解しやすい内容となっています。

カラフルに書かれているので見やすいのでおすすめですが、少し内容が薄めになっている傾向があるので「最初の1冊」としておすすめです。

御別テキストとしては「よくわかる憲法」「よくわかる行政法」などの「よくわかるシリーズ」がおすすめです。

4. こんな人におすすめ

行政書士の資格をとると自分で開業することができます。

しかも事務的なものを揃えるだけで開業できるので初期費用も安く済みますから、比較的楽にできるのがメリットです。

また地域性もないので、全国どこでも開業できるというメリットもありますから「町の法律家」として活躍した人にもおすすめです。

また、一般企業に就職する場合でもこの資格をもっていると法に詳しいということは一目瞭然ですから、コンプライアンスの関係で就職が有利になることもあります。

また業務の内容が非常に幅広くなっているので、これから先もまだまだ開拓できる分野があるという点でもメリットがあります。

行政書士はどちらかというと独立型の資格ですが、法律系の就職には強いですし、公務員試験とも通じる科目がありますよ。